8.あの原始肉が食べたい!の巻

みなさんは"原始肉"(もしくは"マンガ肉")って知ってますか?あの、はじめ人間ギャートルズを始め、いろんなマンガに登場する、あの骨つきの焼かれた肉のことですよ(後で出てくる、看板の中の絵を参照)。

僕にとって、あれはずっと長い間、憧れの食べ物なんだよね。それは、トムとジェリーに出てくる穴あきチーズよりもおいしそうで、すっごく食べたかったの。で、この前のある日、京大百万遍の交差点で自転車に信号待ちしてるときに、何気なくこんな立て看板(→)を見たんです。すると、"あのマンガ肉が食べられる店!"なんて書いてあるじゃないっすか!僕は、平静を装いながらも、内心、"ウォー!あの肉がたべられるんか〜!めっちゃ食いたい〜!!"なんて1人で興奮してました。それで、ゼッタイこの店に行ってやろうと密かに決心してました。よっぽどうれしかったので、その夜は、自分の所の掲示板はもちろん、すごくたくさんの人の掲示板にこの喜びを書きこんだのでした。ちなみに、あの肉の正式な食べ方(?)は、肉の骨を片手に持ち、肉全部を口の中に入れる。そして、腕を横に引っ張ると、肉がガムのように伸びて、そのうちスポン、と肉が抜ける。それをほとんど噛まずに、1口で、ゴクン、と音をさせて食べるものだと思う。(どうでもいいこと?)

そして、それから3週間ほど経った火曜日、同じクラスの香奈と、総人の1コ下の後輩のサスケといっしょに、とうとう、あの肉が食べられる無国籍料理の店"ヤン・パオ"に行ってきました。7時半頃に自転車で行ったんだけど、店の前の看板を見ると、"ヤン・パオ名物マンガ肉 1日限定10食"なんて書いてあるじゃないっすか。"えー?限定10食?食べられるのかなー?もう売りきれてしまってるかも。売りきれてたら、どうしよう。"なんて心配をしながら、おそるおそる店のドアを開けました。

すると、暗い店の中には、主人らしいおにいさんが1人いるだけで、客なんて1人もいないじゃないですか。それを見て、"うわっ、しまった!"なんて驚いて、別の心配をしてしまいました。で、2階が座敷らしかったので、 "上いいですか?"って言うと、その人の奥さんらしきお姉さんが出てきて、僕たちを2階に案内してくれました。もちろん、2階にも客はおらず、ガラガラ。でも、いろいろとインテリアなどに凝っていていいカンジ。"おお。無国籍"ってカンジで(↓)。




そして、お姉さんに先にドリンクを注文し、それから、いよいよあの肉の注文です。ここのメニューはけっこう豊富で、全部で50種類以上、ドリンクを含めれば100種類近くあったと思うんだけど、あの肉はやっぱり名物らしく、イチバン最初に書かれてました。880円。"マンガに出てくるあの肉を再現!!"なんて書かれてると、いやがうえにも期待は高まります。ナシゴレンやサラダ、ジャージャー麺、バインフラン(変わったデザート。おいしかった。)などを注文し、最後に、ドキドキしつつ、ちょっと緊張して、"マンガ肉"って注文しました。すると、お姉さんから、"お時間少々かかりますけど、いいですか?"なんて返事。"別にいいですよ。"って答えて、みんなで、"きっと今からマンモスを捕まえに行くから時間かかるんちゃう?"なんて話をしながら、料理が運ばれてくるのを待ってました。

ここの料理は、少量ずつ、たくさん頼んで食べる形式でした。で、3人でデザート含めて、10種類くらい注文したかなぁ。待ってると、先に、マンガ肉とデザート以外の料理が少しずつ運ばれてきたんだけど、どれもけっこうおいしい。特に、中華風グラタンなんてのが美味しかった。で、食べ始めてから、30分くらい経ってから、ようやく"マンガ肉です。"なんて言って、あの肉が運ばれてきました。僕は、もうそのとき、ドキドキ。そして、机の上に置かれたのが、コレ(↓)。



僕は、"え?"とか思って、店のお姉さんに"何の肉ですか?これ。"って聞きました。すると、"豚ですね。"っていう答え。"ええ〜、マンモスじゃないの〜?確かに豚肉みたいだなぁ。ってゆーか、何だよコレ!焼いてないやん!茹でてあるだけやん!"しかも、ナイフとフォークで切り分けるようになってました。つけるのは、味噌ダレみたいなのと、塩。"ちくしょー"とか思いつつ、とりあえず切り分けて、タレをつけて食べてみました。すると、別に普通の豚肉と同じ味。"もぉー、なんだよー!"っていう怒りと、期待を裏切られた残念さがこみあげてきました。

いや、別にマズいなんてことはないんだけどね。他の料理もおいしかったし、デザートもおいしかった。それで、値段もそれほど高くないし。でも、あまりにも原始肉への憧れから、けっこうショックを受けたのでした。それで、1人1700円。支払いのために下に降りて行くと、カウンターに1組のカップルが座っていました。その光景に、"よかった、帰りも誰もいなかったら、なんとな気まずかったよ"ってホッとしながら、お姉さんにお金を渡し、"ごちそうさま"を言って店を後にしたのでした。

みんな、期待してた人はガッカリした?でも、誰よりもガッカリしたのは僕なんだよ!でも、まぁ、行きたい人は行ってみてもいいかもね。料理自体はおいしいし。でも、あの肉を期待しては行かない方がいいよ、ってのが僕の言えることでしょうか。とりあえず、下に地図を拡大したのを載せておくので、興味のある人はゼヒ行ってみましょう。




>